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結婚式とは?

2017/07/06
永い生涯のうち、人は実に様々なものを消費します。
多くの消費活動には、「物を買う」という着地点がありますが、結婚式の場合は「物」ではないので、本当に特殊なお買いものと言えるでしょう。
 
こんばんは。
この前置き、自分で書いていて「ナンセンスだなぁ」なんて思ってしまいます。
そもそも「結婚式」を「買い物」と被せるものではないんですよね。
お金を出すので消費活動のうちなんでしょうけど、物理的な「物を買う」行動とは根本的に違うので、やはり「お買い物」ではないですね。
 
では「結婚式」って何なのか?と言えば、正解がないくらいに様々な思想が飛び交うものだと思いますが、私は「本格的な自己投資」なんだと思います。
 
☆自分が一番輝けるため
☆自分のまわりの人々へ、自分の想いを届けたいため
☆自分を産んで育ててくれた人へ、孝行をするため
☆自分の最高潮を永遠に残すため
 
自己投資と言うと、表面的にはこんなところでしょうか。
 
よく観察してみると・・・
華々しく、煌びやかで、一生に一度だけわがままが許された、自分へのご褒美の日、という風に読み取れます。
 
しかし逆をかえせば、自分自身の様々な想いを満たすために、まわりの人々に、とびきりたくさんの協力をお願いしてしまう、とてつもなく恐縮してしまうような贅沢な希望と解釈できます。
 
成人式を迎えた日、周りの大人に必ず言われたこと―
「これからは、何をするにも責任は自分でとる事になるよ」
 
「贅沢」をするだけしたら、「責任」も比例して大きくなっていきます。
そしてこの責任は、自分の「徳」をもってお返しする事で果たされます。
お返しするには、社会のルールやひとの心情など、様々なことを見つめ直し、勉強する必要があります。
ですから、自分達の晴れの日にうんと贅沢する事は、これからお世話になっていく周りの人々へ、ゆっくりゆっくり時間をかけて、精神的な成長をしながら恩返ししていくためのきっかけで、そのための投資とも考えることができます。
 
人は決して一人で社会を生きてゆく事はできないのですから、「与えた恩」「受けた恩」などと、天秤で計るなんで、それこそナンセンス。「人と関わりたくない」なんて言っても、その瞬間から誰かの影響は受けているし、与えてもいます。
 
「結婚」は婚姻届一枚でシステム管理され成立してしまいますが、私たちはロボットでもAIでもありません。
社会が便利になろうと、人のこころの本質だけは変わらないのです。
「式」を行いこころを満たし、「夫婦」「家庭」という組織をつくる事の何たるかを学び、婚姻届一枚が霞んでしまうほどの人間味、愛をもって社会を構築できるのは、私たち「人間」だけです。婚姻届イメージ